■創立50周年にあたり

1959年（昭和34年）4月森岡合成有限会社として創立致しました当社でありましたが、東海地方を襲いました使者5000人を超える伊勢湾台風の年でもあり大変厳しい船出と成りました。S社を始め多くお客樣方に恵まれ、そして従業員の努力のお蔭でここまで参りました。
振り返るに、決して順風満帆で来られた訳ではなく、社会変化や経済情勢に翻弄されながら事業縮小や閉鎖を考えなければならない時期もあり、その都度周りに応援や励ましを頂き“一期一会”の精神（こころ）を持ち地道に着実に進んで参りました。この場をお借りしまして感謝申し上げます。
そして、創立50周年を新たなるスタート年と捉え気持ちを引き締めている現在ではありますが、想像を絶する大不況の中どんな舵取りをするべきか試練と受け止め社員一同創業の精神で行動をしていきたいと思います。
皆様におかれましては、大変厳しい時代ではありますが変わらないご支援、ご指導の程宜しく御願い申し上げます。

創業者・先代社長
住田正三

創業当時の工場
名古屋市瑞穂区雁道

S社製品仕上げ加工時の
車両と加工の女性従業員

工場現場　危険一杯のプレス抜き
昭和40年頃

創業者と現社長
昭和55年頃

次月は『会社50年の歩み・沿革』を配信します。

■シリーズ循環包装3

前号に続き、繰り返し使用できる輸送用真空成形トレーの開発秘話を開発者の二人からご紹介させて頂きます。
2003年にR社様から「これからの環境悪化を防ぐには無駄なエネルギー使用を減らす必要があり、それが地球温暖化を防止する温室効果ガス排出削減につながる」という話を聞き、単なる合理化やコスト低減にとどまらないその趣旨に惹きつけられました。
以来、量産が開始されるまでの5年半におよぶ開発期間を想うとき、困難や障害を乗り越える関係者の組織的かつ献身的な努力の数々が熱く胸をよぎります。
プロジェクト推進に、お客様と弊社との事業拠点が日本も中国も至近であったことはとても幸運であったといえますが、成功の本当の理由はすべての関係者がベクトルを同一にして取り組めたことです。
ひとつの物事に購入者と販売社とが協力してあたる際には、往々にして立場の違い邪魔をしてベクトルの向きがともかく、長さまで同じだと実感できるチャンスはそうありません。すべての関係者が或るときはその熱源となり、また或るときは保温能力を発揮してくれました。つまり人間の情熱が推進力となって成し遂げたのです。物流に関するコーディネーターとして、こういう仕事に関わり続けたいものです。

開発営業チーム
喜井課長

テクニカルセンター
後呂係長

■社内プレゼンに関して

前回の一期一会で社内プレゼンについて紹介いたしましたところ多くの皆様から貴重なご意見を伺うことができました。ありがとうございました。今年も既に3回開催し、発表の内容も、仕方も、かなり要領を得た内容と聴き応えのあるプレゼンに成って参りました。
昨年の最優秀賞である常務賞は上司の推薦を踏まえ榎本部員に決まりましたが、それに負けじと他の社員も俄然ファイトを燃やしてくれている事の結果と受け止めています。社内プレゼンを通じ社員の扱う商品知識の向上と共に、お客様に判りやすく、機能、環境、コスト、安全性において意識した提案が出来ることを願いこれからも精進してまりますので、ご支援、ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

営業部榎本です。自動車部品を収納するトレーの受注から完成に至る経緯をプレゼンしました。この設計内容が特許申請中ということもあり、ごく簡単に紹介致します。部品が8本入るトレーを倍の16本収納したいとのご要望があり、2枚のトレーを2段に重ねて収納する事で対応しました。ですが組立作業でトレーが2枚というのは上段のトレーを外したり、置いたり、また戻したりと作業効率が下がる結果になりました。そこで改善策が求められ、設計部が試行錯誤の中で1枚のトレーで部品16本を収納できるトレーを作り上げました。
客先でのコミュニエーションの中でご要望を引き出した事と、そのニーズに設計と営業が力を合わせて応えることができたのが良い結果に繋がったと思います。今後もご要望にお応えする事はもちろん、提案を含めた営業活動を行っていきます。

改善前の8本入り

8本×2段トレー

1枚で16本収納