2008年3月3日発行 第16号
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弊社に関する情報や業界の動向、シート成形(sheet forming)の知識等を写真付きのメールマガジンにてお取引先の皆様へ定期的に配信させていただきます。突然のメールでお困りの方もあるかと思いますが、失礼をお詫び申し上げます。なお、配信停止のご連絡は mpx_merumaga@moripax.co.jp までお願い致します。

■品質への取り組み

品質管理本年度、弊社では「品質第一・流出不良0」をスローガンとして掲げています。
メーカーとして品質第一であることは、ごく当たり前のことですが維持継続していくことの大変さは皆さんもよくご存知だと思います。管理者、作業者が決められた作業ルールを守る。生産前に金型、抜型などの治工具に異状がないか?チェックする。また設備に異状が無いか?日常点検を行なう。など品質不良はいろいろな内容に起因して発生します。
『喉元過ぎれば熱さを忘れる』という言葉にもあるように、生産現場で暫定対策した行為が、その後も恒久対策したかのように生産が行なわれ、忘れたころに不良を再発させてしまうこともあります。『臭い物には蓋をする』慣習を無くすため、各部門意識改革を立ち止まることなく進めなければなりません。

そんな状況から脱却すべく、品質管理Gが中心となり、生産治工具(金型・抜型)などを製造部に提供する技術Gと、成形作業を行う現場監督者などが集い、問題の真因追及と対策について意見交換を行なう品質会議を開催しています。
今まで現場任せであった品質維持管理を他方面から分析し、作業ルールの見直しや治工具(金型・抜型)の仕様、時には組織体制の在り方など、他部門に跨る内容も含め、改善を実施します。この積み重ねが安定した品質で製品をお客様に提供する第一歩として取り組んでいます。

品質問題に対して“頑張って取り組む”のではなく、“具体的に動く”ことが本年度の目標です。その結果を今後、このメールマガジンにてお客様にもお伝えできると思います。

■材料紹介:低スリップ機能シート

低スリップ機能シートは、PPをベース層に、特殊樹脂を表層に持つ多層シートです。特殊樹脂面は「低スリップ機能」を有していることから、搬送時等の擦れによる発塵や製品へのキズ防止に効果があります。
帯電防止機能を持つタイプもあります。(表面抵抗率 109Ω)
厚みは1.3mmまで対応可能です。

弊社では数点、このシートの特長を活かした工業製品を搬送するトレー化の実績があります。内容物に対して低スリップ機能は大変魅力的ですが、重ねたトレー同士もブロッキングを起こしてしまいます。内容物には低スリップ機能を効かせ、トレー自体は容易に剥がれるようにしたいという相反する要望に応えられるトレーを提案しています。
低スリップシートPPシート実験
右の写真は、PPの板材に低スリップ機能シートを貼り付け(黒枠の部分)、物の滑り具合を比較しています。一般のPP材の上では30度程傾けた時点で滑り出しますが、低スリップ機能シートの上では60度を超えても滑りませんでした。写真では非常にお伝えしにくいところがありますので、詳しくは担当営業までお声かけください。サンプル等ご用意してお待ちしております。

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発行:「一期一会」編集部