■100％リサイクル緩衝材
　　　　　　 EcoGy（エコジー）パート2

先月紹介を致しました、再生ポリエチレン製で100％リサイクルもできる緩衝材EcoGy（エコジー）について既存の緩衝材との比較検証をしていきます。

《EcoGy（エコジー）の環境性》
リサイクルの難しいEPEと比べ、100％リサイクルもできるEcoGyは、資源を繰り返し使う循環型の製品です。輸送使用し役目を終えたEcoGyを粉砕し、再び材料にすることで新たなEcoGy製品を生み出します。生産時の端材はもちろん使用済みのポリ袋、ストレッチフィルムなども材料にできるのです。ゴミとして扱われた物から緩衝材をつくり、CO2削減に繋がる循環型リサイクルシステムを構築します。また鑑賞性能を落とさずに何度も使用できるEcoGyならば、使い回しをした場合に新たに製造にかかる環境負荷を低減できます。

使用済み製品や端材

粉砕してリサイクル

《EcoGy（エコジー）の機能性》
EcoGyは柔軟性に優れているので割れや欠けがなく、摩擦による粉の発生もありません。その特性はリターナブル包装材に適しています。EPSの場合、落下時の衝撃吸収で潰れや割れが発生するため、その後は緩衝性能が落ちて製品の保護ができなくなります。EcoGyなら何度落下しても製品を保護することができるので、一度の輸送だけでなく繰り返し使用できるリユース製品となります。使い捨てをやめて繰り返し使うことが環境負荷を低減し、トータルコスト削減につながります。

スリムDVDドライブ集合包装

フルハイトDVDドライブ集合包装

インクカートリッジ個装

《EcoGy（エコジー）の経済性》
EPEやEPSの発泡緩衝材で問題になるのが、金型などの準備費が工学な点と生産に時間がかかる点でした。発泡緩衝材の場合、雌雄2面型を必要としますがEcoGyは1面なので金型投資が少なくて済みます。試作検証においても量産品と同様の製造方法で試作品が製作できるので確実は性能評価が迅速に行えます。迅速かつ効率的な製造方法で少量生産にも向いています。準備費用に加えて周辺費用、間接費用を含めたトータル的なコストダウンが可能です。

材料をリサイクルし、製品をリユースできるEcoGyの連続的な資源利用システムがCO2の削減、環境負荷の低減を踏まえたトータルコストの削減を叶えます。EcoGyはいま直面している緩衝材の問題解決はもちろん、現状の見直しによる新たな改善を生み出す製品です。次号では設計面からの検証を行います。

■環境の日及び環境月間

6月5日は環境の日です。皆さんは「環境月間」と言う言葉を耳にした事はありますか？これは1972年6月5日からスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念として定められたのが由来です。
また、同年12月15日に日本とセネガルの共同提案により国連総会で世界環境デーとして制定されました。
日本では平成3年度から6月の一ヶ月間を「環境月間」とし、今年は東京で『エコライフフェア』が開催されたり、愛知では『環境月間　県民のつどい』が開かれたりと全国で様々な行事が行われています。
弊社でも以前一期一会に取り上げたように『マイ箸運動』や『3R運動』などエコを意識した活動を引き続き行っております。資源の処理などのゴミ分別を徹底した事で処理費用が昨年と比較して、平均5分の1にすることができました。資源の消費者としての立場を自覚し、環境にやさしく応えられる企業を今後も目指してまいります。

■地域紹介　～荻須美術館～

稲沢市荻須美術館は、稲沢市出身でパリを中心に活動した画家荻須高徳の功績を讃えるため、そして市民の美術文化振興に寄与することを目的として昭和58（1983）年に稲沢市が建設しました。
この荻須美術館は自然豊かな稲沢公園に囲まれ、荻須が稲沢市に寄贈した作品を中心とする常設展示や、市民に親しまれる色々な展覧会、荻須がパリで使用していたアトリエの復元施設等を見ることが出来ます。この復元施設は荻須が現地で長年絵画制作を続けたアトリエをそのままに再現しています。
美術館の中、そして外にある稲沢公園共に心身がリラックスできる空間です。

お近くに足を運ばれた際には1度ご覧になってはいかがでしょうか？
■名鉄名古屋本線「国府宮駅」下車、車で5分
JR東海道本線「稲沢駅」下車、車で10分