■グローバル生産体制
　　　　　　　　～中国編パート2　縫製品～

前号に引き続き、弊社中国工場の事業内容をご紹介させて頂きます。今回はバッグ、ケースなどの「縫製事業」についてです。

弊社中国工場は、縫製品の製造を内製化した縫製品メーカーでもあります。国内での縫製業が縮小する中、中国進出当初より中国生産に取り組んできました。バッグやケースの製造を紹介する際、「包装梱包資材のモリパックスと縫製品はイメージが繋がらない」との声をよく耳にしますが、弊社にとってはお客様の製品を「包む、運ぶ、護る、装う」という点で捉え方は同じです。

縫製品の中でも、弊社は特にアパレル関連のバッグではなく、工業用途で使用される電子機器や家電のキャリングバッグ、ケース、ポーチ、カバー、ソフトケースの開発、製造をしています。社内に開発室を設け、デザインから生地選定、部材調達を行いお客様のイメージをいち早く形にします。

また、アパレルの分野では要求はされませんが、工業用途の縫製品にはRoHS指令に基づく重金属等の管理が大変重要な項目です。弊社では包装梱包資材と同じように原料、材料管理を徹底しRoHS対応の製品製造をしています。社内に重金属測定機、検針器、恒温恒湿試験機を設けて出荷検査体制を徹底しています。その他の危険物質の基準についてもお客様のご要望にお応えし、高い品質の製品をお届けしております。

さらに、内製化をしている縫製品だけでなく、ハードケース、アルミケースなども社内でデザイン設計を行い、弊社で品質管理をした製品を、協力工場で生産しお客様の元へお届けしています。すべての製品においてRoHS管理、危険物質管理に対応していますので、中国での生産につきましても、お困りのことがございましたら安心してご相談ください。

近年、縫製品に求められる要求も増え、コストの追求と合わせて高機能性生地の調達にも取り組んでおります。また日本、中国に留まらずASEAN地域での現地調達のご要望が多く、弊社タイ事業所を含めグローバルな取り組みを進めています。縫製品に限らずお客様のご要望に合わせた、お客様にとって最適な国でのお打合せ、材料調達、開発拠点、生産拠点、製品納入に対応できるようグループ全体で努力を続けて参ります。

尚、今回ご紹介致しました縫製事業につきましては、別途カタログでもご紹介させて頂きます。

※次号では、弊社タイ事業所の取り組みについてご紹介させて頂く予定です。